日本イラストレーター協会

出版部門ノミネート作品

2021年に出版媒体に使用目的の為に納品された作品です。

古山拓(Taku Furuyama)

【クライアント】
石巻市大川震災伝承館

【使用媒体】
パネル並びにモニターイラスト

【作品に関するコメント】
東日本大震災で70数名の児童が亡くなった石巻市立大川小学校。
その敷地に震災伝承館が建設されるにあたり、津波で消えてしまった地域の記憶を絵で描き起こしてほしいとのオーダーをいただきました。
プロジェクトは数年がかりでした。
津波で一瞬のうちに流されてしまった民俗的行事や住人の皆さんの季節ごとの記憶。それらを地域住民の皆さんに現地集会所に集まってもらいインタビュー。
その場で聞き出したシチュエーションをラフスケッチして、直接住民の皆さんに確認。
確認をもとにさらに調整を加えて仕上げていくというスタイルでした。
結果、30枚弱の失われた記憶を描き起こしました。
絵はパネルとモニター上でオープンした震災伝承館で見ることができます。
原寸サイズはB4前後、透明水彩で描いています。