日本イラストレーター協会

第15回インターナショナル・イラストレーション・コンペティション総評

 イラストの公募展2014年度の第15回インターナショナル・イラストレーション・イラストレーションの入選作品の発表です。

 |受賞者一覧|

 審査方法

審査員は、株式会社トゥールズ社長Lufus Lin gallery オーナーRoughStone 代表デザイナー日本イラストレーター協会 会長、の計5名で構成しました。
各審査員が1番いいと思う作家1名に対して50ポイント、2番目にいいと思う作家に30ポイント、その次の10名に10ポイント、30名に5ポイントを入れました。
エントリーポイントと審査ポイントを合計して、獲得したポイント数が多い作家50名を入選候補にノミネートされた作家として、ウエブにアップしました。
各作家のページにfacebookの「いいね!」ボタン、mixiの「イイネ!」ボタンを設置し、ボタンが押された回数に対して、上位から5名に対して、20ポイント、15ポイント、10ポイント、5ポイント、3ポイントを加算して、もう一度集計して最終的に各賞を決めました。


 全体評

 ルーファス リン(ルーファス・リン・ギャラリーのオーナー)

全体的にレベルが高かったです。
一部の作品は、ありがちのテーマまたは表現が見え、また3D等の技術に集中し過ぎた作品が見えたが、ユニークな発想や表し方も沢山ありました。

 長尾 洋平(RoughStone代表)

今回も素晴らしい作品を多数拝見させていただきありがとうございました。
媒体として使えそうなものからアート方面でも道のありそうな作品などバリエーション豊かな作品を多数拝見でき楽しみながら投票をさせていただきました。
1点だけでなく2点3点出品されている方の作品は、特に作品と物語が融合しやすく作品の細部まで理解できるようで良かったです。

 佐藤 比路志(デザイナー)

今回審査員の一員として多くの作品を見させていただきました。
多くの力作を拝見して参加者の熱い思いを感じさせていただき、大変うれしく思っています。
多くの現場ではイラスト単体で仕事が完結することはなく、デザイナーの手が入ることになります。
またはそれを前提に仕事の依頼が来るわけですが、イラストを見ていつか使ってみたい、一緒に仕事がしてみたいと思わせる作品に高い評価を入れさせていただいたつもりです。
なんとなく描いてしまうのでは無く、つねにテーマをもってそれを表現する技能や感性を磨いていってください。
また、コンペの性格上1点のみの応募はやはり不利です。
また、様々なテーマの作品を出すよりはテーマを絞った連作という形を取った方が、審査員に作者の思いが伝わってくるものです。
皆さんの今後の成長を楽しみにしています。

 蟹江 隆広(日本イラストレーター協会 理事長)

今回の最優秀賞はmitakaさんでしたが、今回で3度目の出品でようやく最優秀賞に届きました。
毎回出品点数も多く、このコンペに対する意気込みを感じました。
そのあたりも審査員に対して好印象を与えたと思います。
Facebookなどの一般審査ポイントの影響は昨年ほど強くはありませんでしたが、加点されたのが5名だけだったので、そのあたりは改善の余地があります。
不公平などの声もないことはないのですが、審査員だけで選ぶというのも必ずしも公平ではないと思っています。SNSで宣伝して頂くことで、このコンペを広く知ってもらうことができるという、そのお礼の意味もあります。
このコンペに対する知名度ががますます上がってきて、国内だけでなく海外の方達からも注目を集めるようになってきました。

 審査員略歴

 井上 亮

東京都出身
1996年中央大学経済学部卒
マーケティングリサーチ会社勤務を経て、
2000年プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント㈱入社
ビジネスコンサルタントとして、経営戦略立案、業務改善、システム導入などを中心にコンサルティング活動、講演、寄稿を多数実施
2008年日本アイビーエム㈱流通事業部第2ビジネスソリューション部長を兼務
2010年㈱トゥールズ入社、取締役社長に就任(現職)
http://www.tools-web.com/

 ルーファス・リン(Lufus Lin gallery オーナー)

カナダにあるヨーク大学の芸術学部で美術や映画製作の教育を受けた後、TLA Advertisingでクリエイティブ・ディレクターとしてクリエーター思考を磨き、独自の表現や技術を構築してきました。
これまで個展、グループ展、コラボプロジェクトにアクリル画等を出展した豊富な経験がありますが、近年殆どの作品はデジタルアートのパネルとして制作・販売をしています。
http://rufuslinstudio.com/

 長尾 洋平(RoughStone代表)

クリエーターの活動支援や市場の活性化を目的に活動を行う団体の運営者。
デザインコンペや展示会の開催を中心に運営を行っております。
2014年からはライブ系アートイベントも運営開始。
2007年 RoughStone設立
2008年 現)富士フイルムイメージングシステムズ株式会社様新規事業展運営
2010年 インターナショナルポストカード展(台湾)開始
2011年 静岡産業大学にて講演会
2012年 日本法人 株式会社パークスジャパン様海外進出サービス開始立ち上げに協力
2013年 第7回ポストカードコンテスト応募作品数700作品突破
2014年 複数の新規アート系プロジェクトを受託中
http://rough-stone.com

 佐藤 比路志(デザイナー)

栃木県宇都宮市出身(現在東京都在住)。
多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業。
卒業後広告業界に就職、プロダクション、広告代理店でクリエイティブからSPのジャンルを中心に活動。
その後、フリーランスとしてWEBやグラフィックのデザイナーとして活動の一方、イラストレーションの制作もおこなう。
現在、情報系専門学校、ファッション系専門学校の講師もおこなう。
http://www.design164.com/

 蟹江隆広(日本イラストレーター協会会長)

1955年 岐阜県多治見市に生まれる
1977年 関西大学工学部を4年で中退後渡米、サンフランシスコで2年間遊学
1981年 東京デザイナー学院入学
1983年 レベル工房入社(エアーブラシの会社)
1985年 レベル工房退社後フリー
1987年 (株)シュガー入社(イラストの会社)
1987年 日刊工業新聞広告賞金賞受賞
1988年 日刊工業新聞広告賞金賞受賞
1989年 日刊工業新聞広告賞銀賞受賞
1989年 (株)シュガー退社後再びフリー
1990年 (有)クレア設立(イラストの会社)後に(株)クレアに組織変更
1999年 日本イラストレーター協会設立
2004年 (株)クレアの代表取締役を降りる
2006年 200 Best Illustrators Worldwide 2006 選考委員
2007年 Society of illustrators U.S.A.会員に認定される
2007年 200 Best Illustrators Worldwide 07/08 選考委員
2008年 ZEN展優秀賞受賞
2009年 200 Best Illustrators Worldwide 09/10 選考委員
2010年 200 Best Illustrators Worldwide 11/12 選考委員
http://www.maroon.dti.ne.jp/kanie/


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