審査員評

私はデュフィーを彷彿した。シャレた作品だ。
デュフィーのような透明感はないがその分、可愛らしさが出ている。

小林正直（二科会デザイン部会員）

手描きにコラージュを混じえ、ラフな線と書き込んだ線を配することによって、絶えず動いている街の空気感が伝わってきます。

田中淑恵（ブックデザイナー）

記憶の奥にしまっていた懐かしきレトロアメリカンの光景が呼び覚まされるとでも言うべき、甘い郷愁を感じる作風です。
朧げなタッチと柔らかな色調が、人々の何気ない日々の会話と仄かなパンの香りまでも感じさせます。
安穏な気持ちにさせる世界です。

増本大二郎（二科会デザイン部会友）

イラストレーターとしてのハイセンスが見た瞬間に明確な魅力的な作風。
キャラクターそれぞれにもナショナリティの偏りなどなく、広く多くの人々に受け入れてもらえそうな可能性を感じます。

山本さと子 （版画家）

デジタル制作の作品が増える中、このようなアナログな作品は何かホッとする感じがします。
感覚が近いアートディレクターに巡り会えばいい仕事ができると思います。

蟹江隆広（日本イラストレーター協会 会長）

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