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今回は第10回目の年度賞です。 選考は10名の理事による投票で行ないました。 今回はエントリー26名、その内JIA会員以外が4名でした。 部門別のエントリー作品数で言うと、以下の通りです。 部門によってかなりエントリー数にバラつきがあります。 広告が一番激戦区で、グッズや映像は少なく入賞し易いのが分かります。 少しづつ応募者が増えているとはいえ、日本を代表するイラストレーターの賞としては、まだまだ応募が少ないです。 今回からわずかですが、賞金が出ることになりました。 逆に考えると、応募者が少ない今のうちが受賞の確率が高く、チャンスとも言えます。 今後、この賞が社会的に認知され、直木賞や芥川賞の様に権威のある賞に発展していくことが予想されますので、今の内に受賞しておくと将来大きな財産になることが期待できます。 今年1年また頑張っていい仕事をして頂いて、年末に素晴しい作品が集まることを期待します。 皆さん一生懸命お仕事をされていて素晴らしい作品ばかりですが、カテゴリーを越え、パッションを感じさせるような突出した作品はなかったように思います。 クライアント様のご要望と、様々な軋轢のなかでの作業ですので、個性ばかりを強調するのはいかがなものか、とも思いますが、制限された表現の中にも何か「キラリ」と感じさせるものが必要不可欠だと考えます。 絵やイラストには、意識しなくても時代背景や作家本人の思想や生き様なども、知らぬ間に入り込んでくるものです。 体の筋肉同様、知識、教養、人間性などの内面も日々鍛えることが大切です。 本や新聞を読み、世情を感じ、自分の頭で考えましょう。 良い絵を観て、良い音楽を聴く。四季の移り変わりや空の色、風のにおいなど感じ取れるよう、五感を存分に働かせておきましょう。 そのすべてが、自分の描く作品にはね返ってくるのです。 自戒の念も込めまして申し上げます。 えのきしほ
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